謎のブログ

自由気ままに気まぐれに書きます。まとめブログなどのwebサイトへの無断転載はお断りします。

M@STERPICEをVtuberが歌ったことによる騒動で、アイドルマスターを呪縛に感じた話

非常に考え詰めてしまって暗い気持ちになってしまったので、戒めも込めて吐き出しておきたい。

 

今週、とあるVtuberの方が復帰祝いの配信で初代アイドルマスターの名曲『M@STERPICE』を歌ったそうで、それがきっかけで初代アイドルマスターのオタクが怒ったと話題になってしまった。

(アイマスシリーズの作品が好きなオタクの間では初代アイマスは765ASと分類される。アーケードゲームや家庭用ゲームでリリースされたゲームに登場する765Pに所属しているアイドルたちの世界観。765ASはそのアイドルたちを指して使われる。シリーズ作品であり後輩の位置付けであるアイドルがたくさん追加されたミリオンライブも765Pを舞台とした世界観なため、区分けするためによく使われる。わかりやすくするため初代アイマスは以下765ASと表記)

僕自身はVtuberへの興味は薄いのだが、自分がよく遊んでいるシンデレラガールズの楽曲をVtuberの人が歌ってたりすることも多いし、その楽曲を作っている作家さんがVtuberに楽曲を提供したり出演している声優さんが自身の冠番組で共演したりとかしているのは知っている。

自分の好みで言えば、なんでカバー曲を歌ったりするんだろうなと思ってしまうところもあるのだが、別にそれでカバーされた曲の原作にVtuberのファンが興味を持ってくれるのはいいことだし、それで喜ぶ人がいるのだから変に問題視するのはおかしな話だと考えている。

今回話題にしたいのはVtuberのことではなく、アイドルマスターが呪いになってしまっているのではないかと嫌な気持ちになったことである。

(でもVtuberのファンの人にも見てもらいたいのでタグはつけました、御了承ください。)

 

M@STERPIECE(以下、略してマスピと称する)がトレンド入りし、何事かと思えばVtuberの人が聖域扱いされているマスピを歌ったことで老害アイマスPたちが怒り、マスピがトレンド入りするレベルで話題になってしまった。

話題になってしばらくして、シャニマスの収益や権利の問題と絡めて問題視しているということにされているが、発端はマスピを歌ったのが気に食わない老害アイマスPたちが怒ったからだし、権利問題はマスピの騒動と切り離して考えるべき過去の問題。はっきり言って言い訳に使われてると考えていいだろう。

マスピは劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へという映画で流れた劇中歌。劇中では登場人物が一体となってライブの実現へ向かうドラマが描かれており、そのライブで披露されたのがマスピ。また、曲名に@のついている楽曲はアイドルマスターというシリーズの枠組みで考えると非常に特別な意味があるとされている。

アイマスをよく知らない人は、マスピは初代アイマスのファンから神格化され@のついてる神聖な曲として考えてくれればいい。

アイドルマスターというシリーズの枠組みでいえば、マスピはすでにシンデレラガールズ島村卯月というキャラクターに2014年のコミケで発売されたオフィシャルCDでカバーされているのだが、かなりの数の765ASファンに格が足りないとかいろんな理由で叩かれている。

(ちなみに同じCDで765ASの天海春香シンデレラガールズの楽曲で代表曲のお願いシンデレラ!を歌ってるのだが、こっちは卯月のマスピと比べれば表立って叩かれることはなかった。2014年当時はまだ765ASに勢いがあったし発言力の強いファンが多かったので、卯月のマスピと比べると問題視される傾向は薄かった。)

他にも、シンデレラガールズのゲームで「マスターピース」というユニットが登場したことでその名前を使うな!と怒ってる人もいた。マスターピースというユニットはシンデレラガールズのたくさんあるユニットのひとつに過ぎないし、そもそもマスターピースという単語はありふれたもので、「M@STERPICE」という表記ではないのだからこれは難癖だ。ユニットについては以下のサイトにどういうメンバーなのか書いてあるので参考にしてほしい。

seesaawiki.jp

(なお、ミリオンライブ シアターデイズというゲームでマスターピースとかいうアイテムがあるのにそれはいいのかと言いたくなったのは秘密である。)

 

だいたい年期のあるファンが新参者へ知識量でマウントをとると老害とされるのだが、アイマス界隈で老害だと言われがちな人は本当の意味で老害な人が目立つ。老害という言葉をGoogle検索すると出てくる解説記事で書かれていることがほとんど当てはまるレベルで。

正直ここ最近の765ASは独自展開が弱くなっており、アイドルマスターと一言で言っても様々なブランドが展開中なとても規模の大きいコンテンツと化している。765ASは知らないけど、シンデレラガールズ、sideM、シャイニーカラーズから始めた、それぞれのブランドだけを遊んでいるファンだっていて当然な環境なのだ。

そんななかで、765マスピを歌ったVtuberをきっかけにマスピを好きなってくれるかもしれなかったのに、Vtuberのファンに対して「怖い」「なんで怒るの?」という印象を植え付けてるだけで、逆境をより強めてるだけだ。

 

この騒動で、僕はアイドルマスターという看板が呪縛のようなものになっていると確信した。

アイマスではないブランドに対する老害ファンの攻撃的な姿勢。それだけでなく、他のアイマスブランドのファンも765ASを知っているのは当然であるような考えが強要される風潮がある。今のアイマスがあるのは765ASがあるからだ感謝しろ、と言われたこともあるし、そういう発言をしている人は1人ではなかった。

今はアイドルマスター15周年ということでブランドの垣根を超えた企画が行われているが、シンデレラガールズも、sideMも、シャイニーカラーズも、アイドルマスターという名前はついていても実質的には別モノと考えていいほど独立した存在だ。もはやアイマスと一言で言っても、それをシンデレラガールズだけを指して言っている人もいるくらい、今のアイマスは様々な考えのオタクたちが集まったコンテンツとなっている。それなのに、無配慮な部分が目立つためにそれぞれのブランドのファンのなかで、不満を口にしているファンが現れている現状もある。

家庭用最新作として発表されたアイドルマスター スターリットシーズンがその最もたる例で、どういうゲームでなにが不満として語られているのかは説明すると長くなるので割愛する。

情報は古いが、以下のページで語っているので参考にしてほしい。

kyk211222.hatenablog.com

複数のアイマスを遊んでいる人もいるがそれがけっして当たり前なスタイルではないし、765Pの世界観だけが好き、シンデレラガールズだけが好き、sideMだけが好き、シャイニーカラーズだけ好きなんて人もいたっておかしくない。

765ASの存在が絶対ではなくなってきている状況に加え、それぞれのブランドが独立しているのに765ASへの感謝をしろと言われるのは言われる側からすれば理不尽だ。会社の老害おじさんにパワハラされてるようなものと考えると非常にしっくり来ると思う。

765ASや765Pの世界観を好きであることが罪なのではない。ないのだが、アイマスPならそれを好きであることが当然だとか強要されても、嫌な気分になるだけだとなぜわからないだろう。呪縛と感じたのは、そういった現象を目の当たりにしているからでもり、自分がアイドルマスターのファンというよりシンデレラガールズのファンであるからというのもある。

僕の口からは不満を抱えている人が現れていると言ったが、今の現状を楽しんでいる人もいる。そういう人にまで首を突っ込み押し付けすぎると自分も呪縛を植えつけてしまう存在になってしまいそうで、匙加減がいまだにわからない。

もはやアイマスと一言で言っても定義は一つではなくなってきてるのではないだろうか。

 

 

…うーんダメだ、1人で黙々と考えていると頭がパンクしそうだし、非常に気持ちが暗くなる。

偉そうに言っているが僕もアイドルマスターの呪縛に翻弄されているではないか。

僕の考えはまだまだ洗練されておらず突っ込みどころも多いだろうが、とにかく非常に根の深い問題なのはわかってもらえたらありがたい。

 

 

ここからは個人的な体験による話。

これを書いてる日にシャニマスのオタクと口論になってしまった。

見に行ってもいないのに「デレマスの7thライブ名古屋公演がDJ KOOの出演によって話題を全て持っていかれていた、そこを話したら全肯定の信者と噛み合わなかった」とかツイートしていたので、僕はそれにリプしたのだが、全肯定の信者扱いされたことや話が複雑になってしまったことで口論になった。

相手側は自分の意見を矯正させに来てるのと思ったらしく、自分が最高だったよと発言したことで全肯定の信者の1人としてカウントされてしまった。相互フォローだったんだけど、今はこっちはミュートにしてある。

詳しくは以下の埋め込みから確認をしてほしい。自分にも非があるのかもしれないが、嫌な対応をされたと思ったので感情的になってるしこっちも相応の態度でまとめた。読んでいるあなたがどう思うかはあまり考慮していない、自分の視点でまとめたものである。

相手にしてから時間が経った今、相手にしていて思ったのはアイマスへの憎悪で視界が曇ってそうだなと思ったし、自分からリプして言うのはどうかと思うが攻撃的な態度でとにかく疲れた。

でも、ここ最近の自分もその憎悪に飲まれかけていたのではないかと自己嫌悪感が湧いた。アイマスの呪縛とタイトルに書いてあるけど、その呪縛の存在のことに頭が支配されて悩みの種になっている。自分自身の心の問題も抱えてしまっていると思った。先程も書いたが、自分自身もアイマスという枠組みに翻弄され疲弊している。

考えを主張するのは大事だが、相手の考えに全く寄り添わないのも考えものである。マスピの騒動で出てきた老害みたいな人間にならないためにも、自分への戒めとしても、この記事を形にして記録して自分のどこがおかしかったのか省みる必要があるだろう。

どう線引きするべきなのか難しいが、まずは人を不愉快にさせないよう言葉を選んだりしないといけないだろう。

 

今回は数年前のアイマス界隈の状況だったら書けなかったと思っているし、それでもこの記事を見た熱心なアイマスPからすれば怒らせてしまうものだと思う。でも、今のアイマスの現状への不満が目に見えて増えているのを実感し、Vtuberへの傲慢な態度を見せた老害アイマスPがアイマスを知らない人にも迷惑をかけた今だからこそ書きたかった。

アイマスのシリーズ統括運営(デレマスやミリマス、シャニマスの運営と言っていないのがポイントである)はビジネスとして展開していくのに一生懸命なんだろうけど、展開した複数のブランドをアイマスのシリーズの枠組みだけのメソッドで考えるのはもう厳しい現状をいい加減把握していただきたい。

僕はシンデレラガールズのファンとして今後も過ごしていきたいし、この意見を発したことでアイマスから手を引けやめろなんて言われる筋合いもないことはハッキリさせておくことを表明して締めの一文とする。