アイマス新作、スターリットシーズンについて思うこと
アイマス新作について。
まだ1月の発表だけしか情報がなかったときに下書きにしていたものを、
あえて完成させて書き綴ったものです。
10月の発表を踏まえたものは別に書いて公開する予定です。
1. なんのためにシリーズ合同にしたのか?
1/20(月)に発表されたスターリットシーズン。
765Pのプロデューサーとして重来の13人に加え、
シンデレラガールズ、ミリオンライブ、シャイニーカラーズからそれぞれ選抜5人を
プロデュースするというストーリー。
ゲームシステムは過去作品のブラッシュアップ、
コミュは事務所の垣根を越えて交流があるもの…
現在も開発中なので動画は出せないとのことでしたが、
おおまかにどういうゲームになるのかが明らかになった発表でした。
正直なにを考えてこんな内容にしたのかピンと来ない内容でした。
765AS以外の他のシリーズのアイドルを選抜する…まではわかりますが、
その選抜されるアイドルの数が765ASに対して少ない。
765ASはきちんと全員出しているから余計に+αでしかないように感じてしまいました。
現時点の発表で参加アイドルが28人という時点でゲーム性を考えれば多いですし、
開発コストのことも考えるとキリがないポイントです。
ですが、やってることとしては今までのアイマスに+αで
他の事務所のアイドルも選抜で出しているだけではないですか?
新しい挑戦をしているような雰囲気を全く感じません。
動画はディザートレイラーだけで、スクリーンショットばかりだったので、
今後も新情報は発表されていくのでしょうが、
現時点では目を惹くような新要素があるとはとても思えません。
2. 誠意を感じられない坂上Pの下手な言い訳
今回の新作発表会で否定的な意見を出している方が多く見受けられます。
否定的な意見に対して怒りをぶつけている方もいますが、
その怒りを否定派の方々にぶつけるのは大きな間違いでしょう。
SideMのアイドルが登場しないことに対して半笑い、ろくな言い訳を思いついていなかったのははっきり言って印象が悪いですよね。
かといってわざわざ言及した中村さんが「よくやった!」 と言われているのも違和感があり、sideMについて言及するパートが台本にはなかったからこそ坂上Pがうまくアドリブで説明できなかったとも見れますが、まあどっちにしろダメダメだなって感じです。
3. SideMのユーザーが怒るのは当たり前
SideMは非常に厳しい状況にあると聞いています。
リズムゲームのエムステの事前登録に協力したときを思い出しますが、あの時も運営がしっかりしていないせいで一ファンに過ぎない人が一生懸命事前登録に協力してくれ!と呼びかけていたのを今でも覚えています。
ライブコンテンツとして伸びていることは耳にするのですが、ゲームの方は不満を口にしているユーザーが多く、アイドルマスターというシリーズの枠組みであることが起因で振り回されていることに苦言を漏らしているユーザーも見かけました。
そんななかで15周年記念PVを流したあとにsideMだけ出番がないゲームの発表。
登場することがまずありえないとしても、坂上Pがヘラヘラ笑ってごまかすのは今まで不満が溜まっていたsideMのプレイヤーにとって我慢の限界だったと思います。
SideMの周年キャンペーンがアイマスシリーズの周年記念とごっちゃにされたという話もありましたし、都合のいいときだけアイマスシリーズの看板を使われて、都合の悪いときは出さない。
SideMはアイマスというシリーズの看板が逆に呪縛になってしまっていると思いました。
4.765PASがアイマスの頂点という幻想は捨てるべき
アイドルマスターといってもいまはもう765ASだけのものではなくなりました。
シンデレラガールズ、ミリオンライブ、sideM、シャイニーカラーズ。
ASも含めれば5ブランド展開していると公式も売り文句にしているわけです。
そんな売り込みのなかで、スタマスは当たり前のようにASの13人は全員出して、他のブランドは5人ずつの選抜。
家庭用ゲームは765ASのものという意識で作っていて、それでいて他のブランドからアイドルを呼んで他のブランドのファンに遊んでもらいたいという、いくらなんでも客を舐めてるのかとしか思えないものです。
もともと15周年記念作品ではなかったとはいっていますが、そんなことはユーザーからすれば関係なく、15周年に合わせて出す以上はもうそういうゲームだと思われておかしくはないのです。
5.みんマスは幻想
複数のブランドからアイドルを出したところで購買意欲が湧くかというと、もともと765ASを知っている、好きだという人に限られると思いますし、SNSの反応やライブイベントに参加している人たちを見ていると錯覚しそうになりますが、複数のアイマスをみっちり遊んでいる人はそうとうなコアユーザーだと思われますし、数で考えるとかなり限られるのではないでしょうか?
広く浅く複数のアイマスが好きだという人は見かけますが、そういったユーザーはシリーズの垣根を越えてアイドル同士の些細な共通事項を見つけたり、自分の好きなアイドルが一緒にいる姿を見るのが大好きという感じで、二次創作でそういった願望や妄想は消費され尽くされており、公式がわざわざ手を出したところで膨大に膨れ上がった期待に応えられる技量はないでしょう。
事務所を越えて共演することそのものが実現して非常に大喜びしている人は見かけるので、まあ需要が全くないわけではないからこそ今回のスタマスが生まれたんだとは思いますが、早速sideMがいないことで不満の声が上がってしまっています。
765AS以外はおまけとしか思えない人数(それでも一人あたるにかかる作業量は大きいですが、いかんせんアイマスというシリーズの物量そのものが膨大すぎてそれでも足りなく感じてしまう状況)なので、登場するアイドルのファン以外は全く興味がそそられずに終わる。
初代アイマスの楽曲『団結』の歌詞からみんなまとめてアイドルマスターという言葉が生まれ、略してみんマスという言葉が生まれ、アイマスシリーズのアイドルを越境させたりシリーズ同士をコラボさせる人たちがみんマス勢と呼ばれることもあるますが、そういった人たちの願望をゲームで叶えることは絶対に無理です。
それぞれのブランドがそれぞれ独立して展開していこうとしているときに、スタマスのようなゲームを出したところで訴求力のあるものにはなるとは思えませんし、それぞれのブランドが膨大な情報量を抱えて膨大な期待をどう応えていくかというのが永続的な課題になっているわけで、膨大な情報量のコンテンツを4つも掛け合わせてやったところで逆にパンクしてまとまりのないものにしかならないでしょう。
6.プロデュースゲームという形に拘らなくても良かったのでは?
アイマス界隈を見てると、リズムゲームは嫌だ従来にプロデュースゲーこそがアイマスだ、と語っている人はけっこう見かけます。
僕はアイマスだからといってプロデュース形式のシミュレーションゲームのジャンルに拘らなくてもいいと思っていて、今回のスタマスも従来のプロデュース形式なのがかえってシリーズ合同のゲームとして作るうえで大きなデメリットになってると考えています。
他の人も言っていますが、マリオパーティや桃太郎電鉄といったすごろくやミニゲーム形式のパーティゲームだったらよかったのではないのでしょうか?
あらすじも各事務所からアイドルが一つのバラエティ番組に参加して共演するという、ゆるくてワイワイ楽しめる雰囲気でやればsideMのメンツだって参加できたはずです。
765ASは春香、千早、美希の3人、デレからは卯月、凛、未央、シャニからはイルミネの3人といった具合に各ブランドのメイン3人がプレイアブルで、ミニゲームのアトラクションに各ブランドからいろんなアイドルが出てくる、みたいな発想がなぜアイマスチームにはなかったのでしょうか?
ノウハウがないからと言われたらそれまでですが、プロデュース形式にこだわったことがかえって仇となっているように見えます。
以上です。
また新情報が出たときにどのような反応が出てくるのか、それだけは気になっていますが、まあ買うことはなくスタマスの情報だけは追っていくスタンスで見守っていこうかなと思います。